2018年4月29日日曜日

ツイッター始めました&辞めました。

 実は、1ヶ月間ほどツイッターをやってみました。 使い方やツイートの意味もよくわからないまま、とりあえずアカウントを開いていろいろつぶやいてみました。 心優しい方々がフォローしてくださいましたが、結局、自分でつぶやくことは辞めることにしました。 

 理由にはいろいろあるのですが、そのうちの一つに、前回の書き込みでも書きましたとおり、パイロットになるためのヒントを発信するのは僕でなくても良いという気がしたというのがあります。 本当にいろんな方がツイッターで情報を発信されています。 日本人のパイロットの方もいらっしゃれば、海外のパイロットの方々もいろいろ情報を発信されていて、読んでいて楽しいです。

 一方、誤解を恐れずに言わせてもらえれば、ツイッターでつぶやいている航空業界の方々には「俺ってすごくない?!」的な自慢というか、自信満々の鼻高々な情報発信が多く見受けられました。 また、ツイッターで情報を発信し、自身の有料サイトなどへ誘導するパイロットも見受けられます。 僕はお金目的で情報発信することには反対です。 ですが、中にはお金を払ってでも情報を得たいという人がいるのかもしれませんし、そういう人に僕が「やめておきなさい」と諭す必要はないと思います。 正直言わせてもらえれば、情報はいくらでも無料で入手できるのに、どうしてお金を払いたいのか皆目見当もつきませんが、需要と供給のバランスがマッチしているということでそれは良いとします。 とまあ、情報発信方法も千差万別の時代ですね。

 僕自身こんなブログで情報発信しておきながらいうのもなんですが、情報武装だけをしていても実力はつきません。 海外でパイロットになろうと思われるのであれば、ある程度の情報(どこでライセンスを取るか、ライセンス取得後どういうキャリアを歩むべきか、等)を入手したら、あとは行動に移せば良いと思っています。 今までの先輩達や僕自身もそうしてきました。 それでなんとかなるものです。

 以上の理由で正直なところツイッターという文化に1ヶ月弱で疲れてしまって、これは僕には向いていないプラットフォームだな〜と思う結果にいたりましたので、今後は発信はしません。 ですが、いろんな人の意見を見るのは面白いので、これからは情報入手のためのツールとして使っていこうと思っています。 また、面白いツイートには返信をさせていただき、他の方々がどんなことを考えているのかを探っていくためのツールとして活用しようかと思います。


(つづく)

2018年4月18日水曜日

方針変更! 今後の情報発信についてのお知らせ。

 いろいろ考えた結果、これからは

カナダの航空業界ネタやカナダでエアラインパイロットになることに特化した情報

を発信することにしました。

 そうしようと思った理由ですが、既に巷にはパイロットになりたい人向けの一般的な情報がたくさん存在しているからです。 最近投稿した内容にとても似た内容の情報を発信している方がたくさんいることに気がつきまして、果たして同じ情報を繰り返し発信することに意味があるのかな?と思うようになりまして。 なので、どうせなら僕にしか発信できない情報に特化しようと思った次第です。

 今後もメインの「カナダでパイロットになった日本人のブログ」では僕の日々のパイロットとして経験した日常的なことを書いていこうと思います。 そして、本ブログではもう少し専門的なカナダでの航空業界のこと(例えば採用のこと、お給料のこと、勤務時間の仕組みなどについて)を書いていこうと思います。

 パイロットになるためになにをしたらよいかということは他にもたくさん良い情報を上手に発信されていらっしゃる方もたくさんいますので、そういう方々のウェブサイトやブログ、ツイッターなどを見ていただければ良いと思います。 そういうサイトのリンクも紹介できればと思います。

 以上、お知らせでした。 


(つづく)

2016年10月13日木曜日

海外でパイロットになろう!フェイスブックグループ。

海外でパイロットになろう! というグループをフェイスブック上で立ち上げました。

「海外でパイロットになろう!」

で検索してください。 Closed groupとしていますので、書き込みをしたり、投稿を読むには承認が必要です。 お気軽に承認申請を送ってください。


(つづく)

2016年10月12日水曜日

10月の質問

 今月これまでにメールで頂いた質問への僕の答えを掲載します。


  • カナダのフライトスクールは日本よりやすいとのことですが、具体的に訓練費用にいくらぐらいかかりましたか?ネットで調べたところ日本円で500万程度だと書いてありました。 また、費用のほうはすべて自費で出したのでしょうか。それとも教育ローン的なものを活用したのでしょうか。

カナダのフライトスクールは日本よりはだいぶ安いです。 恐らく1/4から1/5程度でしょう。 僕が訓練を始めるにあたり用意した資金は:

自家用操縦士免許:約100万円
事業用操縦士免許および教育証明資格:約400万円

これらには訓練中の生活費を含みます。 ローン的なものは利用せず、日本でせっせと働きながら貯金をしました。 これで訓練中に資金不足になることはありませんでした。

  • 年齢は今おいくつなのでしょうか。2006年からカナダへ行かれて8年目でエアラインに就職したとのことで気になっています。 カナダへいく際、英語の能力はどの程度だったのでしょうか。 自分も現在英語の勉強はしていますが気になります。

現在30代後半で、アラフォーです。 英語力は問題ありませんでした。 大学は日本で外国語大学を卒業しました。 在学中にアメリカに1年間交換留学もしました。 カナダに来た際には英語に困ることは幸いありませんでした。

  • おすすめのフライトスクール等はありますでしょうか。

僕自身が通ったスクールは2校のみで、スクールの良し悪しまでは正直わかりません。 ただ、僕が訓練を受けたカナダ・ビクトリアにあるVictoria Flying Clubはお勧めできます。 歴史のあるフライングクラブで、政府の認可を受けた教育機関でもあります。 そのため、学生ビザを取得するのもいたってシンプルです。 西海岸特有の落ち着いた雰囲気のスクールで、訓練環境もよく、天候も温暖で快適です。 僕はこちらで事業用操縦士、多発限定、教育資格、計器飛行証明など、ほとんどの資格を取得しました。 個人的にもフライングクラブで働くマネージャーやインストラクターの多くと交流があり、相談を受けた場合にはこちらのスクールをお勧めしています。 他にもカナダ西海岸には多くのフライトスクールがありますので、他のスクールも検討されると良いと思います。

ご質問ありがとうございました。


(つづく)

2016年7月22日金曜日

エアラインパイロットの生活の実態を10項目挙げてみました。

エアラインパイロットの生活について少し書いてみようと思います。 

僕は子供の頃からパイロットになりたいと思っていました。 子供の頃は飛行機の音が聞こえると屋根の上に上がって機影を追うような子供でした。 このブログを読んでくださっている方の中には僕のような幼少時代を過ごされた方も大勢いらっしゃると思います。

エアラインパイロットの端くれになってみて、「エアラインパイロットの生活ってこういうことか〜!」と実感したことが多々あります。 それは、良いこともあり、悪いこともあります。 「パイロットになることが夢」というだけで前進するのはもちろん素晴らしいと思いますが、人生設計の観点からいうと、パイロットの生活がどういうものかを知っておいて損はないと思いますし、もしかしたらパイロットの生活スタイルはあなたが夢見ているものではないかも知れません。

前置きはこのくらいにして、さっそくいってみましょう。

1.月の半分は休み

今の仕事では、僕は1ヶ月に15日ほど働いています。 国によっても違うと思いますが、エアラインパイロットには連続して働いてもよい時間や日数に制限があります。 疲労はミスを誘発することもありますから、休むこともも仕事のうちという感じでしょうか。 国際線を飛ばしているエアラインパイロットの方々の場合は月に8日しか働かないということもあるそうです。 ただ、それには理由があるはずです(時差ボケを治す時間が必要等)。 ですから実際には大変な面もあると思います。

2.月の半分はホテル暮らし

月に15日間働く間、ほとんどはホテル泊です。 会社が用意してくれるホテルに泊まります。 各都市に会社が利用するホテルがあります。 ときどきホテルが替わったりすることもあります。 僕はだいたいどんなベッド・枕でも寝れるので問題ありませんが、そういうところに敏感な人や潔癖症な方は大変かもしれません。 僕の同僚の中には「羽毛の布団はだめ」とか、「洗剤が合わないと枕でかぶれる」なんていう人もいます。 

家族がいる方も大変かも知れません。 僕の場合は最長で自宅を3日間留守にします(3泊4日)。 もし自分に小さい子供がいたり、ペットが居る場合にはこういう生活は難しいか、無理かもしれません。

3.引っ越し/通勤の可能性あり

転職したり、会社内での人事異動があったりすると他都市に引っ越さなければならなかったり、通勤を余儀なくされることもあります。 そういうこともあり、不動産を購入するのはなかなか難しい場合もあるようです。 

4.世界が狭くなったように感じる

自社便や他社便に割安で乗れるパスがもらえるので、今まで行けなかった都市に破格値で行けたり、日本に頻繁に帰れるようになります。 また、毎日の仕事でも国境を越えたり、結構な距離を移動したりしますので、世界が狭くなったように感じます。 

5.早朝出勤

午前4時30分ホテル出発なんていうこともざらです。 4時半に出るためには前日の夕方のまだ外が明るいうちからベッドに入る必要があります。 

6.深夜勤務

逆に、夕方から仕事を開始して日付が変わるまで働き、午前1時過ぎにホテル到着なんていうこともあります。 

7.年功序列

多くの航空会社では各パイロットにseniority numberという固有の番号を振り与え、その番号をいろんなことを決める際に使います。 例えば、毎年の休暇の希望をこの番号順に決めたり、毎月のスケジュールを決めるときにも番号順に決められます。 

8.ずっと勉強

半年ごとの資格更新訓練もそうですが、日々なんらかの形で勉強を続けることになります。 今まで慣れ親しんだ手順が少し変わったり、または新しい手順が追加されたり、自分自身で飛行機の知識を深めたりと、勉強をしなければならないシチュエーションが多々有ります。 こういうこともあってか、パイロットの多くは勉強好きな人が多いように感じます。 僕の先輩や知人パイロットもいつも努力を続けている人ばかりで、良い刺激を受けます。

9.いろんな人と働く

パイロットもそうですが、フライトアテンダントの数も多く、毎回違う人と働く、または毎フライト違うクルーと飛ぶなんていうこともあります。 「はじめまして」と挨拶をするのが日常的です。 女性フライトアテンダントもいれば男性フライトアテンダントもいますし、ゲイの人もいれば、レズビアンの人もいます。 

10.低賃金

パイロット=高給取りという構図にたどり着くには結構な時間がかかります。 特に下積み時代のお給料はとても低いことが多いです。 


以上、良いことも悪いことも書いてみました。 他にもまた気がついたらその都度シェアしようと思います。 どんな仕事でもそうですが、必ず良いことと悪いことがあります。 パイロットを夢見ている方だったら少々の困難は乗りきれるでしょうが、もしかしたら「想像していたのと違う」と幻滅されることもあるかもしれません。 そういった理由からなるべく現実をしっていただければと思います。 それでもパイロットになりたい方にはぜひトライしていただきたいです。


(続く)


カナダでエアラインパイロットになるには永住権が必要です。

「永住権」がないとカナダでエアラインパイロットになるのは難しいでしょう。 実際、エアラインパイロットの募集要項を読むと、

"Canadian citizenship or landed immigrant status"
(カナダ市民権、または永住権保持者)

という条件がある場合がほとんどです。 就労ビザでも可能な場合もあるようですが、ビザの取得にはスポンサーが必要になることもあり、エアラインはそういう面倒なことは嫌がるのかもしれません。

永住権の取得方法にはいろいろあります。 詳しくはカナダの移民省・CIC Canadaのウェブサイトを見てもらうと良いでしょう。

僕自身はもともとはSkilled Workerというクラスで申請を考えてカナダに来ました。 当時はCanadian Experience Classというクラスが存在しなかったので、Skilled Worker Classが唯一の申請方法だったと記憶しています。 億単位のお金をお持ちの方であれば投資家として移民することもできるでしょうが、そんな方はパイロットになる必要はきっとないですね(笑)。 その後、いろいろありまして、カナダ人のパートナーと一緒になることになり、結果的にはFamily Classというカテゴリーで申請を出すことになりました。 

他の方法としてよく聞くのがProvincial Nominee Classというものです。 これは、州に推薦してもらって移民になるというもので、州によって規定が異なります。 僕の知り合いの中にもこの方法でカナダの永住権を取得された方が何人かいます。 ご自身の経歴と各州の求めている人材がうまくマッチすればこれが一番早く永住権を取得できる方法であるようです。

あとは前述のCanadian Experience Class。 これはカナダで就労ビザを取得してしばらく働いた人々を「カナダにとって必要な人材」として認め、そういう方々に永住権を授与しようというプログラムです。 これも魅力的です。

永住権は市民権とは別物です。 主な違いは、選挙で投票するには市民権(Citizenship)が必要になり、永住権保持者は投票できません。 また、警察・軍・政府などの仕事に就くのにも市民権が必要です。 市民権はいわゆる「国籍」で、これを取得することで「カナダ人」になります。 日本は二重国籍を認めていない国なので、市民権を取得することは日本国籍を捨てることになります。 そのため、僕は永住権のみでとどめていて、国籍は日本のままです。 万が一なにかあって日本に戻りたいときにスムーズにいくように国籍は捨てないでおこうと決めています。 ちなみに市民権を取得するにはまずは永住権を取得することが必要になります。 永住権を取得後たしか2年が経過すると市民権申請の権利が発生します。 ですから、いきなりカナダ人になる!ということは不可能です。

以上、僕が知っている範囲で永住権のお話をしました。 情報が古い場合もありますので、最新の情報はカナダ大使館ウェブサイトやCICウェブサイトを参照してください。


(つづく)




2016年7月5日火曜日

カナダでパイロットになるのは、日本でパイロットになることに挑戦してからでも遅くはないです(一部例外あり)。

今日も僕のブログを見てくださった高校生の方から問い合わせをいただきました。 ブログをはじめて10年近く経ちますが、高校生の方からメールをいただくことがよくあります。 こんなことでもないと日本の高校生と交流を持つことなんてないので、とても新鮮です。

今回の質問は、

「カナダでパイロットになるために、今しておいたほうがいいことはなんですか?」

というものです。 とても前向きな方ですね。 僕が高校生のころは漠然とパイロットになりたいとしか思っておらず、悠長なものでした。 

さて、本題にはいります。 こういう質問をいただく場合、まずは日本での自社養成パイロット募集への応募をお勧めします。

「カナダでパイロット」というと夢があるように聞こえるんですかね? 実際、夢はありますし、カナダのおかげで僕はパイロットになれました。 ですけど、僕の場合は以前に書いたとおり、

日本でエアラインパイロットに挑戦! → 失敗 → カナダで再挑戦!

という流れがありました。 日本人の方でパイロットになりたいという方にはこのルートに沿って挑戦することをお勧めします。 


理由その1.せっかく国内でパイロットになるチャンスがあるのであれば、まずはそれに挑戦すべきです。

チャンスがあればそれにすべてトライすべきと思います。 今住んでいる国、しかも母国で言葉も通じる。 そこに夢をかなえるチャンスが転がっているのに、それを無視してわざわざ遠回り(海外へ出る)をする必要はないでしょう。 国内で自社養成パイロットプログラムに応募することがエアラインパイロットになれるまず最初のチャンスだと思います。 高校生の方の場合、それに向けて今のうちから準備をしておくといいと思います。 高校での勉強をがんばる、健康な身体を保つ、貯金もちょっとする。 それでいいと思います。 すでに大学生の方は就職センターなどで情報を集め、徹底的に航空会社をリサーチすると良いでしょう。 既に社会人の方の場合は自社養成パイロット募集に既卒枠があればそれに申し込むのも良いでしょう。 最近は既卒採用はあまりされていないようなので、その場合は海外で、と検討すれば良いと思います。


理由その2.パイロットになるにはお金がかかります。 それを誰かが(会社が)負担してくれるなんてラッキーです。

自社養成パイロット候補として採用されると訓練中もお給料が出るのが一般的です。 1年間の地上勤務があったりして、最初からすぐに飛行訓練とはいかないことも多いと聞きます。 ただ、これから何十年もパイロットとして働くうちにこういう経験をしておくのも良いと思います。 訓練には莫大なお金がかかります。 訓練費、生活費、海外訓練滞在中の諸費用などです。 それを会社が負担してくれ、しかもお給料までもらえるなんて、超ラッキーです(笑)。 


理由その3.日本では訓練終了後すぐにエアライナーの副操縦士になれます。 

日本の航空会社の場合、総飛行時間250時間程度の経験でいきなり大型機の副操縦士になれたりします。 北米のパイロットにこのことを話すとほとんどの人は驚きます。 というのも、北米ではエアラインパイロットになるのには何千時間もの飛行時間が必要だからです。 ただ、日本以外にもヨーロッパ諸国などでは同じように自社養成パイロットプログラムを有する航空会社が多いようです。 このプログラムを通じてエリートパイロット候補を育成・選抜し、実際に副操縦士としてチェックアウトしたあとはベテラン機長と飛ばせることで実際のオペレーションでしか学ぶことができないことを経験させて育てていく。 実際にこの方法で安全運行ができているのですから、総飛行時間250時間の副操縦士でも問題ないわけです。 カナダではそうはいきません。


理由その4.日本ではエアラインパイロットの社会的地位が高いです。

日本ではエアラインパイロットはやはり華形の職業です。 副操縦士としてチェックアウトしてからすぐにかなり良いお給料がもらえます。 一方、カナダではエアラインパイロットとはいっても最初のうちはお給料は低いです。 年収1000万円クラスに到達するには結構な時間がかかります。 それまでは低賃金で働く長い長い下積み期間があります。


以上の理由から、まずは日本でパイロットになれるかどうかを模索すると良いと思います。 それでもダメだった場合には海外での方法を検討してもいいでしょう。 そのための準備は今のうちからしておくと良いと思います。 以前の書き込みでも書いたとおり、お金、健康な身体、英語力は今のうちから準備しておくと良いでしょうし、万が一カナダでエアラインパイロットを目指すのを断念したとしても手元に残るものばかりです。 損はないですよね?!

以上はあくまで高校生・大学生の方対象のお話です。 すでに社会人になって数年が経った方の場合にはこうはいかないと思います。 そんな方々のケースはまた次回考えてみようかと思います。


(つづく)